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六ヶ所保障措置センター

コンテンツ

1.六ヶ所保障措置センターの役割

六ヶ所保障措置センターは、職員48名(平成29年1月現在)が在籍しており、青森県内の原子力施設に対する保障措置検査、日本原燃(株)再処理工場(六ヶ所再処理施設)に設置されている保障措置検査機器等の維持・管理等、保障措置検査試料の分析、及び保障措置検査データの整理・保管並びに六ヶ所保障措置分析所(OSL)の設備・機器の維持・管理等の保障措置活動を行っています。

青森地区の原子力施設の保障措置検査は、

  • 六ヶ所再処理施設、ウラン濃縮工場、研究開発棟
  • 東北電力東通原子力発電所1号機

を対象に行っています。その中でも六ヶ所再処理施設は、他の原子力施設と比べ保障措置上重要な大量のプルトニウム等を取り扱うことから、六ヶ所再処理施設への保障措置検査機器の設置、これらの機器からの自動データ収集システム等の大規模な保障措置活動が必要となります。
さらに、六ヶ所再処理施設の工程から採取した多数の保障措置検査試料(核物質)を高精度かつ迅速に分析するOSLを、六ヶ所再処理施設の一画に国が整備し、六ヶ所保障措置センターが運営・管理の下、IAEAと共同で利用しています。

六ヶ所保障措置センターとOSLの役割

六ヶ所保障措置センターとOSLの役割 図

2.六ヶ所保障措置センター概要

六ヶ所保障措置センターは、上北郡六ヶ所村大字尾駮字野附504番36に事務建屋(地上2階)を国が整備し、六ヶ所保障措置センターが運営・管理しており、ここを拠点として青森地区の保障措置活動を行っています。

六ヶ所保障措置センター全景 写真
六ヶ所保障措置センター全景

3.保障措置検査について

保障措置検査は、六ヶ所保障措置センターの検査員がIAEA査察員と同時に行っています。
六ヶ所再処理施設の保障措置検査を効率的、効果的に行うために、工程内の核燃料物質の確認が必要な複数の箇所に保障措置検査機器を設置しております。その全ての機器からデータを収集し、国とIAEAのデータ評価システムに転送し、それぞれ評価します。国側の評価結果は国に報告しています。また、保障措置検査機器等の維持・管理・保守も行っています。

4.OSLについて

OSLは、六ヶ所再処理施設分析建屋の地上1階、地下1・2階の一部に設置しており、保障措置検査試料の分析を行っています。
保障措置検査試料の分析は、六ヶ所再処理施設の工程から保障措置検査時に採取した試料を分析し、その結果を国に報告しています。

分析風景 写真
分析風景

5.OSLの主要分析設備・機器及び分析ライン

OSLでの分析は以下の設備等により行っています。

(1)主要分析室等 分析室、天秤室、機器等保管庫、非破壊測定準備室、放射線管理室
(2)主要分析設備 分析セル、中放射性グローブボックス(GB)、低放射性GB、質量分析計用GB、試料自動処理システム
(3)主要分析機器 表面電離型質量分析計、ハイブリッドK吸収端濃度計、密度計、吸光光度計、アルファ線スペクトロメトリ、電子天秤
(4)分析ライン 地上1階(低放射性試料分析区域:グローブボックスライン)、地下2階(高放射性試料分析区域:分析セルライン)

表面電離型質量分析計
表面電離型質量分析計

ハイブリッドK吸収端濃度計
ハイブリッドK吸収端濃度計

6.放射線管理について

OSLの保安を維持するため、OSL内の線量率の測定や空気中放射性物質濃度等の作業環境監視を行うほか、これら放射線管理に使用する機器の保守管理を行っています。また、OSLで作業する職員(IAEA分析員や協力会社員を含む)の被ばく管理も行っています。

空気中の放射性物質濃度等の監視
空気中の放射性物質濃度等の監視

線量率の測定
線量率の測定


7.原子力防災対策

原子力災害対策特別措置法に基づき、六ヶ所保障措置センターの原子力防災業務計画を定め、原子力防災組織の整備、放射線測定設備(モニタリングポスト)の設置、原子力防災資機材の常備、訓練の実施などの原子力防災対策を講じています。


六ヶ所保障措置センター原子力事業者防災業務計画の要旨 (2022年12月付)
六ヶ所保障措置センター防災訓練実施結果報告書の要旨    (訓練実施日:2022年9月27日)

8.廃止措置実施方針

核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律第五十七条の四に基づき六ヶ所保障措置センターの廃止措置実施方針を公表します。

六ヶ所保障措置センターの廃止措置実施方針 (2023年12月28日)

9.損害賠償実施方針


原子力損害の賠償に関する法律第十七条の二に基づき公益財団法人核物質管理センターの損害賠償実施方針を公表します。

公益財団法人核物質管理センターの損害賠償実施方針