インタビュー

Interview

ライフイベントと仕事の両立

ライフイベントと仕事の両立

黒坂 夏代子

Kayoko Kurosaka

分析員 / 2008年新卒入社

出身は岩手、勤務地は六ヶ所、東海を経験

出身は岩手県です。中学生の頃から理科がいちばん好きで、高専で化学を専攻しました。学生の頃に学んだ基礎が仕事に活かすことができるのは嬉しいです。
高専の先輩が核物質管理センターで働いていて、就職先として勧めてくれたことが応募のきっかけでした。 その後、分析員として青森県六ヶ所保障措置センターに配属されました。
いろんな土地で暮らすことが楽しそうだと思っていたので、地元就職にはこだわらずに就職活動をしていました。新卒ならだれでも心配な住まいについては、総務部から丁寧な案内がありましたので特に困らなかったです。

東海保障措置センターに異動になったのは2年前。通勤時間は短いほうがいいと思っていたので、同じく六ヶ所から東海に異動になった上司の方に協力してもらって、おすすめの物件を教えてもらいました。
東海での私の業務は、ウランの化学分析のほか、分析課で新たに受け入れた核物質の量、逆に払い出した核物質の量がそれぞれどのくらいなのか把握し、収支を確認する在庫管理も担当しています。ぴったり収支が合う瞬間はすごくスッキリします。
東海の分析課は約20人いるのですが、チームに分かれ、役割分担がしっかりなされています。

分析員の観点からみる、東海と六ヶ所の違うところ

東海では、六ヶ所に比べると英語はあまり使う機会がないですね。また、試料は青森地区以外の原子力施設や核物質燃料を加工するメーカーなどから送られてきます。
それから、東海と六ヶ所では試料の物質形態が少し違うため、取り扱い方が異なります。東海で分析する試料には、ウランの固体試料も多く、それらはフードで取り扱っています。これは、学校の化学の実験室にあるような換気ができる箱のような装置ですね。六ヶ所ではフードよりも、グローブボックスやホットセルというものをよく使用しています。

充実した研修・OJT・訓練

両センター共に、核物質を取り扱っている場所は「管理区域」と呼ばれていて、分析所も管理区域にあります。取扱いにあたり、最初は漠然とした怖さは正直ありました。でも、なぜ危ないのか・安全に取り扱うためにはどうすれば良いのかという事について教育を受講したり、実際にトラブルが起きた時の対応訓練に参加したりと、教育制度が本当にしっかりしているおかげで、不安はなくなりました。
東海の分析課にも、一般企業からの転職の方がいます。化粧品、食品、水、対象が違うだけで、分析の経験を活かせる場面はあるので、入社後にそれ以外の知識を独自の研修やOJTで補う事ができます。

女性のライフイベントとキャリアの両立

原子力業界は、まだまだ女性が少ない業界です。ネガティブイメージや、そもそもの理系出身者の女性の割合が少ないのもあるかもしれません。核物質管理センターも、男女比で言うと圧倒的に男性が多いです。しかし、私自身は入社してから今まで、女性だからという理由で不便を感じたことはありません。
性別関係なく働ける環境だと思いますし、男性職員が育休を取り復職することも当たり前になりました。気持ちよく休みに入らせてくれる雰囲気が醸成されているので安心しています。私も結婚を機に、仕事について周りから質問をされたことがあります。私は、ライフイベントがあったときにも、産休や育休、時短勤務などの制度を利用して、好きな仕事を続けたいと思っています。
自分がそういった働き方をすることで、これから入社する新入社員の方にも、プライベートと両立できる環境の職場なんだということを、指し示すことができたらいいなと思います。